気管支ぜんそくについて
【気管支喘息の診断について】
気管支喘息は、アレルギー反応により呼吸の通り道である気道が細くなり苦しくなる病期です。
幼稚園から小学校くらいで発症する小児喘息が有名ですが、多くの人は、大人になっても発症します。
子供のときなかったからと安心できません。
特に40才をすぎてからの発症が多いのが特徴です。
咳が長期間続く時(3週間以上)、動いて息切れがする時、昼間はよいが夜間せき込む時に喘息が疑われます。
治療は長期になりますから、まずはっきり診断することが大事です。
病歴と診察だけでは専門医でも診断をつけるのが難しいのが現状です。
当院では肺活量の検査と呼気一酸化窒素(NO)を同時に測定し、できるだけ客観的に診断しようと努めています。80%以上の人の診断が可能です。
喘息の重症度と気道の炎症状態をつかみ、それに合わせた治療が必要です。
*呼気一酸化窒素(NO)の検査は気道の炎症の程度を知る検査です。
気管支のアレルギー性炎症が強いと高く出ます。
この炎症が強く肺活量に異常がない時、咳喘息と診断します。
息切れはありませんが、咳は激しく喘息と同じ治療を要します。
【気管支ぜんそくの治療について】
喘息は喘息は、診断がつけばそれほどこわい病気ではありません。
必ず回復します。
吸入ステロイド剤の定期使用で十分コントロール可能です。 重症度に合わせて治療のメニューを決めます。 治療の進展に合わせて、治療薬を軽くすることができます。 長く自分の病気をつきあってください。 タバコは禁物です。
肺がん検診について
肺癌は癌死亡の第1位です。肺がんも早期発見が大事なのは、他の癌と同様です。
小さい癌を見つけるのはCT検査が最も適しています。
通常のXP写真の10倍見つかりやすいというデータがあります。
早期にみつかれば、十分治癒可能です。
治療法も部分的手術や集中的放射線治療など高齢者でも選択肢があります。
当院でも、治癒できる早期の肺がんがCTで多く見つかっています。
喫煙者で60歳以上の人はぜひ受診してください。
当院ではCTを用いた肺癌検診を実施しております。
16列マルチスライスCTを用いるので、低被曝・短時間です。
希望のかたは、窓口でご相談ください。 当日検査可能です。 予約は不要です。
睡眠時無呼吸症候群について
最近、体重が増えて、いびきをかくようになった。 昼間眠くなり、車の運転が危ない。 朝、寝起きがわるく、いつも頭が重い。 これらの症状は、睡眠時無呼吸の兆候です。治療法があります。 是非ご相談ください。
在宅酸素療法について
呼吸器疾患、主にCOPDや肺線維症などで酸素不足に陥ることがあります。
酸素を家庭に持ち込むことで、自宅で生活できます。
装置は電気で動き、空中の酸素を濃縮します。安全な機械です。 ご相談ください。
漢方診療について
現代の医療は、ある程度確立された治療をどこでも受けられる好ましい状態になってきています。
いわゆるガイドラインに沿った治療です。
しかし、すべての病気に対応できているわけではありません。
治療法のない病気は、多数存在します。
漢方治療は、体質を改善したり、体力をつけたりと西洋医学による治療を補完する面があります。
さらに感冒など西洋医学を凌駕している面もあります。
逆に、高血圧や糖尿病など弱い部分もあります。
お互いのいい面を使えば、よりよい治療になると考えています。
検査設備について
CT検査(胸腹部、頭部)、腹部・心臓・甲状腺の超音波検査、いずれも予約は不要です。
希望があれば、いつでもご相談ください。
その他、レントゲン検査、心電図、24時間心電図など各種の検査が可能です 。